訪問理美容に限らず、理美容店で働いていた時に
「美容師さんは、カミソリは使え無いんやんね?」
と、いう質問は本当によく聞かれます。
(この質問を聞かれる、理容師さん美容師さんはとても多いと思います。)
それなのに、この質問にたいする答えはあまり知られていません。
しかも答えが、「Yes」であり「No」でもあるのでやっかいです。
詳しく答えますと…
髪の毛にたいしてカミソリを使う場合は理容師・美容師両方が使えます。
(この場合「カミソリ」と言わずに「レザー」と言います)
問題は、顔を剃る時に使う場合。
私たち、理容師・美容師の監督官庁は「厚生労働省」ですが
その厚労省に問い合わせて返ってきた答えが
これまた、グレーなんです…。
理容師の国家試験では、実技の科目に「顔剃り」が
ありますので、理容師の顔剃りは問題ありません。
ですので、皆さん理容店(散髪屋)で、お顔剃りしますよね。
では、美容師の方たちは…
「顔剃り」は、やっちゃダメなんです。
しかし、答えはココで終わりではありません。
女性の方で、結婚式の経験のある方はお気づきだと思いますが
結婚式前に、美容師の方に首回りや顔の産毛処理を
また、メイキャップの前処理としても産毛処理をして貰いませんでしたか?
ですので、この質問に対する答えは…
・理容師→「顔のヒゲを剃って良い」
・美容師→「顔の産毛の処理(産毛を剃って)良い」
と、なるんですね…(汗)
では、ヒゲと産毛の違いは…って思いませんか?
この答えは、もちろん男性・女性ではありません。
(男性でもヒゲ…いえ産毛の方はおられますし…)
ですのでこれ、正解は無いんですね。
ただ、ここまでくると大半の方が
「ほんなら、理容師と美容師と何が違うの?」
と、当然なるわけですね。
しかし、この質問には答えがありまして
理容師法・美容師法に、記させていますので簡単にご紹介
させて頂きます。
「理容師とは、容姿(ようし)を整える(ととのえる)事を生業とする者をいう。」
「美容師とは、容姿(ようし)を美しくする事を生業とする者をいう。」
と、これまた日本語の難しさを感じる文章で記されています。
ですので、この質問にたいする答えは
「Yes]であり「No」にもなるという、奇妙な現象に
なってしまうんですね。