訪問理美容という仕事は、大半のお客様が高齢者の方と
いう事もあり仕事柄、悲しい事ですが人の「死」という
場面に遭遇する事は多々あります。
特に最近は「独居老人」という、いわゆる「一人暮らしの高齢者の方」が多く
孤独死は今後、今以上に大きな課題になっていく事が予想されています。
孤独死に関する問題は、何も高齢者の方だけの問題ではありません。
昨年末に元タレントの方が、御自宅で亡くなられ
死後約1週間後に、知人の方に発見された悲報は記憶に新しいと思います。
司法解剖の結果、彼女の死因は「肺炎」であったと発表されました。
このニュースを聞いた時に、「肺炎」といえば
「セキ」と「熱」が症状として表れるので、なぜ周囲の方が気付かなかったのか
不思議でしたが、先日ある勉強会で教えて頂いて驚いたのですが
肺炎には、セキも熱も症状として表れないものがあるそうです。
セキや熱とは、人体にとって有害な菌やウイルスと戦っている為に
表れる症状ですが、抵抗力の弱い方(高齢者の方や治療中の方等)は
戦うだけの力(抵抗力)が無い為、これらの症状が表れないそうです。
ですので、声や顔色等いつもとのホンノ少しの変化に
周囲が気付かないと、本人が自ら病院へ行かない場合は
なかなか発見が困難との事でした。
その変化は、たった一本の電話での何気ない会話で
気付けるかも知れません。
たった一本の電話で大切な人の命を守れるなら
離れて一人で暮らす身内や知人に、毎日とまではいきませんが
もお少しコマメに連絡を取ろうと思った勉強会での学びでした。