☆言葉のマジック☆

訪問理美容で在宅(個人宅)で、仕事をさせて頂く時に
よくご家族の方が、カットする場所に誘導して頂く時におっしゃる言葉に

「こけたら危ないから…」

という一言があります。

確かに高齢者の転倒・骨折は、その後の人生に大きな影響を
与える一大事になってしまいますので、ご家族を思いやるその気持ちは
大変よくわかるのですが、この一言は実は大変危険です。

では、私たち福祉理美容師や介護現場で働く方は
どう言うかといいますと…

「ゆっくりで大丈夫ですよ。」

と、言います。

これは、人は無条件に言葉に反応してしまう習性がある事を
理解した上での言葉なんです。

難しい言葉で「メンタルマネージメント」とか「アフアメーション」と
いわれ、スポーツ選手のトレーニング等で使われる技術で
営業職の方は、お聞きになった事があるかも知れません。

詳しい説明は、本が1冊書けてしまう内容ですので割愛させて頂きますが
簡単に説明させて頂くと、「こけたら…」と言われると人は無意識に
「こける」を連想し、実際にこけてしまうんですね。

小さいお子様がおられる家庭で試しに、ナミナミと水の入ったコップをお子さんに渡し

「コップの水を、こぼさずにコッチに持って来て」

と、お願いすると
お子さんは「こぼす」を連想して、かなりの確率で水をこぼします。

逆に

「ゆっくり、そのコップをコッチに持って来て」

と、お願いすると水をこぼす確率は、ぐっと低くなります。

不思議な不思議な言葉の持つチカラ。

大切なご家族との会話に取り入れて頂ければと思います。

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