以前、先輩から薦めて頂いた映画がネット上で
今年から始まる「裁判員制度」のテキストとして取り上げられていたのを見つけ
時間を作り、先程まで見ていたのですが…
50年以上も前の映画で、スラム街で17歳の少年が父親を殺害したとされる
裁判での、12人の陪審員が判決を決めるまでを描いた映画です。
だれもが有罪を確信していて、スグに評決が出ると思われていたのですが
12人中、たった1人(8番陪審員=ヘンリー・フォンダ)が
「無罪とはいえないが有罪とも言えない」と、言い出すところから
物語は始まります。
オープニングとエンディング以外の劇中で、一切BGMが使われていなかったり
エンディングまで主人公の名前が分からなかったりと
いわゆる「少し変わった作りの映画」です。
印象的なのは、主人公は激しい討論で他の陪審員が
感情的になり声を荒げても、決して怒鳴り返さずに
冷静に受け答えをしていきます。
すると…11対1だったのが、10対2になり…
相手の意見と自分の意見…そして自分の思いの伝え方…
仕事に係わらず、自分の思いがうまく伝わらずに
悔しい思いをした事がある私にとって
コミュニケーションをうまく行うヒントを頂いたような気がします。
古い作品で見られた方も多い映画かと思いますが
マダの方は、お時間のある時にでもゼヒご覧頂きたく思う作品です。