先日お邪魔した、ある施設さんでの一幕。
(ご本人様・職員さんの許可を得て、掲載させて頂いています。)
数ヶ月前に脳梗塞で倒れたAさんはリハビリも順調で
この日は職員さん同伴で、ご自身で手押し車を押しながら
施設内にある理容室まで来て下さいました。
職員さんから
「Aさんはリハビリめっちゃ頑張っておられるので、今日は全てご本人さんに
聞いて下さい。」
と、前もって聞いていましたので
ゆっくりAさんがイスに座るのを見守ろうとしていると
Aさんから、1枚のカレンダーの切れ端を頂きました。
その裏には…
「カリアゲデ デキルダケ みじかく して下さい。」
と、書かれています。
書かれている事をAさんの耳元で、ゆっくり復唱すると
Aさんは、笑顔で頷いて下さいました。
途中、細かい事も
確認→頷くor首を横に振る
の繰り返しで、カットは進んでいきます。
カットも終わり
「Aさん、いかかですか?」
と尋ねると、笑顔で頷きながら両手で大きなマルを作って下さいました。
職員さん曰く、カレンダーを何度も切ったり
何度も書き直したり、私の頂いたカレンダーの切れ端に辿り着くまで
かなりの時間がかかったそうです。
Aさんに
「このお手紙、頂いてブログで紹介させて頂いても良いですか?」
と尋ねると、照れ笑いしながら
また、両手で大きなマルを作って下さいました。
私たち訪問理美容師が、少しでもリハビリのお役に立てた事を
とても嬉しく思います。
Aさんから頂いたのは一見すると、ただのカレンダーの裏書ですが
私にとっては、何のもにも変え難い宝物です。
素敵な宝物を頂いた、ある施設さんでの一幕なのでした。