将軍さまとの知恵比べで
【この はし 渡るべからず】
と、書かれた橋の真ん中を渡ったのは
皆さん御存知の一休さんです。
他にも日本語には…
【ここではきものをぬげ】
の「、」を打つ場所で意味が大きく変わったりと
様々な言葉遊びがあります。
私たちHRKも、この日本語の少しのニュアンスの違いに
たまに戸惑う時があります。
それは…
訪問理美容という仕事は、サロン(理美容店)とは違い
ご依頼頂いた方に施術(カット等)する事は、ほとんどありません。
多くの場合が、御家族さまからヘルパーさんや職員さんへと
利用者さんへのカットの依頼は伝達されていきます。
そこで、たまに遭遇するのが
この日本語のニュアンスによる勘違いです。
先日も、御家族さんは
「15cm程カットして下さい。」との御依頼でしたが
職員さんから伺ったのは
「15cm程【に】カットして下さい。」
と、【に】が1つ加わってしまいました。
カット前の状況は、ミツアミにしても
腰まであるので、いわゆる超ロングヘアーです。
カットさせて頂く方は入院中のお客様で
このお客様との直接の会話はできません。
カット後に15cm程の長さにするのと
15cmだけカットするのとでは、カット後の状況は
大きく変わるのは、ご想像頂けると思います。
私たちは、髪の毛を1時間もしないうちに短くする事はできても
同じ時間で、長くする事はできない悲しい一族です。
この時は「ん?」となり、御家族さんに確認をとって頂き
事なきを得ましたが、もし間違って15cm程の長さに
カットをしていたら、一大事でした。
少しの変化で楽しめる日本語の奥深さを実感すると共に
確認の大切さを再確認した、今日この頃なのでした。
PS;以前、紹介させて頂いた「☆言葉のマジック☆」も
お時間のある時にでも、覗いて頂ければと思います。