ジゼンニ ゴレンラク クダサイ

先日、古くからの友人から久々の連絡があり
10数年ぶりに再会する事になりました。

最後に彼と会ったのが、彼の結婚式だったので
お互いの変化を楽しみに待ち合わせ場所へ。

10数年のお互いの変化…

再会した彼は、車イスに座り笑顔でコチラに向かって来てくれました。

結婚式の時には座っていなかった車イス。

3年程前に交通事故で両足の機能を失ったそうです。

彼の運転する車に乗り、ドライブに食事にティータイムと
とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。
(彼の車は特別に改造された、腕で運転できる車でした。)

楽しい時間でしたが
今後、決して忘れる事のできないであろう彼の言葉。

それは…

「オレ車イスで生活するようになってな、
ヤッパリ何やいうてメッチャよおけ(たくさん)の人に
支えてもらえて、今まで気付けんかった事にも感謝できるように
なった気がする。
そおなんやけどな、これってワガママなんかなぁ~?
携帯が手放せへんのは正直ツライ。
スーパーに車で行く時も、【事前】に連絡して専用の駐車場の確認を
せんとアカンし、食事やお店に行くのも【事前】にスロープがあるか
確認の電話…
一人で電車に乗る時も、降りる駅を【事前】に伝えて降車用のスロープを
用意して貰らわんとアカンねん。
場合によっては、到着する時間も【事前】に連絡…
忘れ物したら、遅れる連絡…
まぁ、おかげで忘れ物はせんようになったよ。」

笑顔でそう話す彼の言葉。

もどかしさと歯がゆさが、込み上げてきました。

何か自分にも出来る事はないだろうか?
何か忘れている事はないだろうか?

新たな宿題を友人から頂いた
秋も近づき、少し肌寒くなってきた夜なのでした。

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