最近になり、仕事で新幹線を利用させて頂く事が
チョコチョコあるのですが、その新幹線に先日乗車した時に出会った
ちょっと良い話をご紹介させて頂きたいと思います。
新幹線に乗ると、車内販売の方がサンドイッチ等の入ったケースを
首から提げて、文字通り乗客の皆さんに販売にこられます。
今日の主人公は、この車内販売員さん。
利用させて頂いた区間がJR東海さんのエリアだったのですが
JR東海エリアを担当されている車内販売員さんの正式名称は
【パッセンジャー・サービス(通称SPS)】と、呼ぶのだとか。
当日、私は降りる新大阪駅に到着する少し前に
荷物と共にデッキに向かい、到着までのホンの少しの時間、
車窓を流れる景色を楽しんでいました。
その時、偶然通りかかったSPSさんに
「新大阪駅では、どちらの扉が開きますか?」
と尋ねたのですが、
「たぶん、コチラが開くと思います。」
と、何とも曖昧な御返事・・・
別段、困る事でもないのと
「そりゃ、車内販売員の方には分からないよね。」
との気持ちから、その時は何とも思わなかったのですが
少し離れた所で、この販売員さん
小さな冊子をパラパラとめくっておられます。
「今後の予定の確認でもされているのかな?」
と、気にも留めていなかったのですが
少ししてから、私の立っているデッキにやって来て
「只今確認させて頂きましたが、間違い無くコチラの扉が開きます。」
もお、この一言だけで嬉しかったのですが
この販売員さんは少し違いました。
去り際に・・・
「それではごゆっくり、車窓をお楽しみ下さい。」
この一言には、ホントに心が弾みました。
そこには、通り一辺倒のマニュアルに書かれた対応ではなく
【今・ココでサービスを受けている私に向けられた心のこもった】
素晴らしい対応だったと感じました。
私は販売員であるこの方から、何も買っていないのに。
些細な事かも知れませんが、ただ目的地に早く到着できるだけでなく
こういう素晴らしい心遣いを簡単にできてしまうのが
新幹線を「夢の超特急」と呼ばせるのかもしれません。
私たちHRKも、こういった心遣いが
自然に出来るようにならねばと実感した
夢の超特急・新幹線での出来事なのでした。