※ご本人の了承の基、名前・写真の掲載をさせて頂いています。
先日、仕事終わりに日頃からお世話になっている料理屋さんに
お邪魔させて頂いたのですが、しばらくすると1人の外国からのお客様が。
すると、私の後ろの席に座るないなや片言の日本語で
『焼酎の水割りに梅干しを入れてもらえますか?
あと、お刺身は・・・あっマグロを。』
と、片言の日本語力と注文内容が
どうも一致せず、店内には不思議な空気が流れます。
しばらくすると、
『すいません。サラダは何がありますか?
申し訳ありませんが、私は漢字が読めません。』
と、これまた日本語力に合わないステキな敬語で店員さんに質問。
この時に私と目が合い、ニコッと微笑まれたので
軽く会釈をさせて頂き、お互いの自己紹介をした所で意気投合し
一緒に呑みましょうと相成りました。
彼はラヒさんという名前でイランからやって来たのだとか。
『漢字は読めないのに、難しい敬語を御存知なんですね。』
と、聞くと
『空手の修行のため日本に来て20年になります。日本人の奥さんと
私の宝物の3人の子供達は東京にいます。
空手は心です。でも、漢字は難しいです。
でも、日本の文化は大好き。特に焼酎は最高ですね。』
と、日本人よりもある意味、日本人らしいラヒさん。
あまり(というか全く)私の知らないイランという国の文化も
丁寧な片言の日本語で教えて下さいました。
そんなカラテカ侍のラヒさんに教えて頂いた事。
それは、日本の文化の素晴らしさ。
そして、
異国の人と触れ合う時は、相手の国の言葉で相手の国ではなく
自国の素晴らしさを相手に伝える事の大切さ。
だったのではと思います。
『”郷に入れば郷に従え”って言うでしょ?』
とのラヒさんの言葉が、心に響いた思い出深い夜なのでした。
〜〜〜後日談追記〜〜〜
ラヒ先生。
私と店長に『良い匂いですよぉ〜』と、付けて頂いた香水ですが
本当にステキな香りで2人とも、とても喜んでいます。
なのですが、どうも些か香りが強いようで
いまでも、2人の胸元はステキな香りで包まれています。
無いとは思いますが、2人が”あらぬ疑い”を掛けられた時は
どうか、無実の証明の程を宜しくお願い致します。