月に数回ですが訪問先への移動時に、大阪府高槻市の
市営バスを利用させて頂きます。
利用させて頂く路線が病院や福祉施設方面である事や
時間帯が日中のため、同乗するお客さんの大半が高齢者の方で
市が発行する無料パスで乗車されています。
ですので、バスの運転手さんの気遣いや声掛けには
本当に学ぶ事が多くあるのですが、先日乗車した
この高槻市営バスの運転手さんに感動させて頂いたので
御紹介させて頂こうと思います。
プロの方を相手に失礼な表現になってしまいますが
まず何より、その運転手さんは運転がビックリする程に
丁寧で優しいんですね。
で、発車や停車の時、大きく左右に曲がる時は
『これから止まりまぁ〜す』
とか
『これから大きく右に曲がりまぁ〜す』
などを、【直前では無く事前に】車内放送で教えて下さいます。
高齢者や怪我をしてる方、そして妊婦さんにとって
この【直前では無く事前に】って事は、凄く大切な事ではと思います。
その他にも、降車ボタンを誰も押さない時は
次の停留所に誰もいない事を確認するとスグに
『次の○○駅、通過しますよぉ〜』
と、【気付いたらスグ】の車内放送。
この1つ1つの車内放送。
一見すると・・・
『騒がしい』
『ゆっくりしたいのに』
『いちいち言わんでも』
と、思うかも知れません。
ここからは、個人的な主観が入るのですが、
しかし、この丁寧な【直前では無く事前に】【気付いたらスグ】
に車内に流れる車内放送。
全く嫌な気がしないんです。
それはきっと、ボソボソでは無く【ハッキリした口調で】あり
【乗客のかたに伝わるように】放送されているからではと思います。
あと、これはルール違反になるのかも知れませんが
降車ボタンを押し忘れた方がいると分かると
その場で停車したり、逆に停留所に向かって走っている人に気付くと
少し待って頂いたり。
サービス業に従事する人間にとって
1つ1つは本当に些細で当たり前の事かも知れません。
が、自分事として捉えた時、
恥ずかしい気持ちになってしまいます。
降りる全てのお客さんに
『暑いから気を付けて下さいね。』
『暑いのにご苦労様。』
と、『ありがとうございました』以外に付け加えられる一言。
なかでも印象的だったのが
降車された麦わら帽子のおじいさんが
バスが動きだし見えなくなるまで手を振って
バスを見送っておられました。
この【小さな優しさや思いやり】の積み重ねを
当然の事のように当然にしてしまう運転手さん。
高槻市営バスの運転手Hさんから
ホスピタリティの大切さを学ばせて頂いた
暑い夏の日の出来事なのでした。